| はじめに | |
いまでこそ、PCには例外なくフロッピィディスクドライブが標準で付いています。でも、その評判といえば「速度が遅い」「容量が少ない」「不便」の3拍子そろっていますが、その昔は非常に重宝された媒体でした。ここでは、PCで使われている記憶媒体について説明します。 |
|
| カセットテープ | |
「え!?」っと思われる方もいるかもしれませんが、1980年代のマイコンと言われる世代のコンピュータの主力記憶装置は、カセットテープでした。市販のカセットレコーダのイヤホン端子とマイク端子をコンピュータに接続し、これまた市販のカセットテープにデータやプログラムを記録する方式です。速度の方も1秒間に100バイトいけば速いほうでした。カセットテープを使っているため、湿気や熱にとても弱く、また、掃除機で吸ってしまったなどの苦い経験もあります。あと、カセットレコーダとの相性もあり、「xxxxメーカのレコーダはエラーが少ない」と聞くや、お店に殺到したりしていました。 |
![]() |
| フロッピィディスク | |
1980年代後半から、少しずつパソコンの世界にもフロッピィディスクが 普及しはじめました。そうは言っても本体に標準装備されているわけではなく、別売りの外付けユニットで30万以上していました。当時メジャーだったのは8インチフロッピィディスクと5.25インチ(ミニフロッピィディスク)。 媒体の種類は3種類で、片面単密度(1S)、片面倍密度(1D)、両面倍密度(2D)で、一番容量の大きなものでも、5.25インチで320KB、8インチで1MBでした。そのうち、8インチは大型機やビジネス系で広く使われていたのですが、媒体自体が大きく、取り扱いにくいなどの理由で次第に減少していき、遂にメジャーからは消滅してしまいました。 代わりに5.25インチが進化をはじめ、両面倍密度倍トラック(2DD)や8インチと同容量が記憶可能な両面高密度(2HD)が登場し、長くメジャーの地位につきました。 |
![]() |
| 3インチ系フロッピィディスク | |
しばらくメジャーの地位をキープしていた5.25インチフロッピィディスクも、時代の流れの中、8インチフロッピィディスクと同様に使いにくいという理由から次第に淘汰されていき、変わりに3インチ系フロッピィディスクが登場しました。 さて、なぜに「系」なのか?ですが、実は3インチ系のフロッピィディスクは3種類のサイズがあったのです。3インチ、3.25インチ、3.5インチです。しばらくの間は3つのタイプがメジャー争いをおこなっていたのですが、最終的には3.5インチがメジャーの地位を獲得しました。 媒体の種類は両面倍密度(2D)、両面倍密度倍トラック(2DD)、両面高密度(2HD)で、それぞれ、5インチの同型と記憶方式も容量も全く同じです。 強調したいのは、8インチ両面倍密度(2D)→5.25インチ両面高密度(2HD)→3.5インチ両面高密度(2HD)で、媒体のサイズは半分以下になったにもかかわらず、記憶容量は全く同じと言う点。技術の進歩はすごい!と感じることができますね。 |
![]() |
| 5.25インチハードディスク | |
大型機の世界では早くから普及していたハードディスクですが、パソコンデビューを果たしたのはごく最近です。 ハードディスクは、ドライブの中に密封したアルミニウムのディスク盤を高速回転し、そこからヘッドを使ってデータの読み書きをおこないます。 フロッピィディスクと違う大きな点は、ドライブとディスク盤が一体化されて取り外しができない点。もうひとつ違う点は、フロッピィディスクはヘッドをディスク表面にこすり付けてデータを読み書きする、「接触型」だったのに対して、ハードディスクはディスクの高速回転による風圧を利用して数ミクロンの幅で浮かせてデータを読み書きする「非接触型」であるところが違います。 ハードディスクの回転数ですが、初期のハードディスクで3600回転/分、最近のハードディスクで7200回転/分で、最新のハードディスクは1万回転/分以上です。ハードディスクは、風圧を利用して浮かせているという点から、衝撃には非常に弱く、取り扱い説明書にも注意書きがされているのはそういった理由からです。もしも回転中に衝撃が加えられ、ディスク盤とヘッドが接触するようなことになったら・・・容易に想像がつきますよね? ちなみに浮上状態におけるディスク盤とヘッドの間の幅ですが、タバコの煙の粒子よりも小さいです。このため、ハードディスクにタバコの煙を吹きかけたりなんかしたら・・・実際はエアフィルタがついているので大丈夫ですが、できたら避けてほしい行為です。 最初にパソコンデビューを果たしたときのハードディスクは5.25インチでした。サイズは10MB〜300MBくらい。最後の方では1GBにも手が届きました。ただ、大きいがゆえ、パソコンに内蔵するのが困難で、これも次第に3.5インチハードディスクに取って代わられました。 |
|
| 3.5インチハードディスク | |
現在、もっともメジャーになっているハードディスクです。初期の頃のサイズは20MB程度でしたが、現在では100GB以上のものまで出ています。パソコンにハードディスクが本格的に内蔵されるようになったのは、3.5インチハードディスクが登場してからです。 ちなみにノートPCに内蔵されているハードディスクは、さらに小さい2.5インチというタイプです。ドライブのサイズが違うという点を除いては、3.5インチハードディスクとほぼ同じです。 |
|
| CD-ROM | |
音楽CDの記録方式をデータ記録に応用して登場したのがCD-ROMです。ディスク表面に細かい穴を空けてあって、そこにレーザーを当てた反射具合を検出することでデータの読み込みをおこないます。CD-ROMは音楽CDと同様に、製造工場でプレス製作されますので、データの消去や書き換えなどは一切できません。CD-ROMも最近は衰退していって、書き込み可能なCD-R/RWや、より大容量になったDVD-ROMに取って代わられようとしています。 |
|
| CD-R/RW | |
書き込みが可能なCD-ROMです。ディスク表面にコーティングされた化学物質に強いレーザーを当てることによって発生する化学変化を利用してデータを書き込み、CD-ROMドライブで読み込めるように、まったく同じレーザー反射を起こさせるようになっています。 CD-Rは、一度書き込むと消去できないタイプであり、CD-RWは書いたデータを消去して書き直すことができるようになっています。最近のパソコンには、ほとんどの機械でCD-R/RW書き込み対応のドライブが内蔵されています。 |
|
| それ以外に。。。 | |
以上で説明した記憶装置以外にも光磁気ディスク(MO)などがありますが、現在では衰退していき、限られた用途でしか使用されていません。 |
|